オンシジュームは別名「ダンシング・レディ・オーキッド」とも呼ばれ、満開になるとその花が優雅に踊る女性のスカートに似ていることから、この名前が付けられました。熱帯、亜熱帯の原生植物で、主に台湾中南部で生産されている花です。

　花の色は、鮮明な黄金色、ワインレッド、ベージュ色、ピンク色等があり、茶色の斑点や模様が入っていたりします。その切花は主に黄金色の品種で、人目を引くおめでたい色でもあり、分枝性も強く、輪数も多く、そのたおやかな花姿は「美しさと元気、幸せ、心に秘めた愛」を連想させます。生け花、祝日、展示会等の場合によく使用される花となっています。

　台湾では一年中開花します。開花の最盛期は主に春と秋で、1～2か月続きます。近年、台湾は日本のオンシジューム輸入国第1位となっており、2022年の台湾産オンシジュームの日本への輸出量は1,742万本、翌年の2023年には1,888万本まで成長し、コロナ収束に伴い、数が徐々に増えています。割合で言うと、日本が輸入したオンシジュームでは、10本中9本が台湾産ということになります。